冬の花
冬将軍の到来です。裏日本から四国まで積雪情報、
暦の「大雪」に忠実な日となってしまいました。
北風に向かうと素手の凍りつくような冷たさです。
これじゃ桜もみじも散り果てて、路辺も、よそ様の庭も
冬枯れの鈍色になっていまいます。朝の光を歓んで
急ぎ足、路地の家の山茶花がはらりと散るのに出会い
ました。白い花弁に紅のまざりが垣根の裾を彩って
儚いけれど潔い。
曲がり角にあるもう一本はこれから咲きつづける
小さい椿のような花、私はこれを侘助(ワビスケ)だと
思い、この家の人に確かめたいと思いながら機会が
ありません。
工事のトラックの往来で道幅も窮屈な通りを抜け、
坂道を降りた公園で華やかな山茶花。これぞ冬の花。
広げた枝いっぱいに咲き競って、観る者のこころを
やわらげてくれました。朝の澄んだ光に包まれて…。
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