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2014/09/06

秋の色

朝9時過ぎ、西中学校の校庭は静かで、秋空が

高く広がり、校舎の上の一点に象の形した雲が

ふわりと浮いていました。道に面した花壇には

サルスベリと黄色コスモス、花の蜜を求めてか、

黒揚羽が高く低く舞い、澄んだ秋風を我が物顔に

していました。いつも、この短い朝の時に出会うと

大過なく生きて来られたとわが身の仕合わせを

謝したくなるのです。

 

 齢を重ねた数より多い悩みも、あの黒揚羽に

託して空高く消すことができるならなおのこと。

 むかし,親娘で山の温泉に遊んだ折りの話です。、

 池の端でゆうらりゆらり遊ぶ蝶が浴衣の肩先に

来て留まった一瞬がありました。

「ありがとね。お父さんの魂が蝶に乗って来たのよ」

母は真顔で私に囁いたのでした。それ以来ずっ

黒揚羽蝶を家族の権化のように思っています。

 わが植え込みは依然として花の色途絶えており、

隣りの生垣に咲く底紅槿と紫紺野牡丹(シコンノ

ボタン)に秋の色を感じ得るこの頃です。

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