雨を待つ
朝から雲行きを気にしています。びゅんと吹く風、ハタッと止んで
槿の枝先がゆらゆら揺れて、薄紅色の花弁を動揺させるのです。
北陸、北海道に被害をもたらせた豪雨、これより当地へ移動して
どんな雨を降らせようというのですか?
炎暑でからからに乾いた植え込みの石榴や木犀たちにどうか
十分な潤いを与えておくれ、と望みながら時の経過を待っています。
気温34度C、湿度65、エヤコン利かせた部屋の椅子でネコは
身体をまぁるくして眠っています。
20日、降らずじまいになりました。明日を待って眠れない夜です。
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21日午後4時15分、買い物帰りの道で帽子を叩く雨粒の音。
おッ、来ましたね、雷鳴遠くからと油断していたかの人々も
傘の用意していた人たちも急ぎ足です。
出窓のカーテン越しに見る激しい降り模様、隣りの普請中の
屋根から流れ落ちる雨の糸は滝を連想させます。
あたり一面を灰色に煙らせ、雨脚はやがて弱まってゆきました。
窓越しに石榴の緑の健在を確かめ、深呼吸ひとつ。
炎暑続きの中の、こんな夕暮れをそれでも待っていたのです。
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