牡丹散ってうちかさなりぬ二三片 蕪村
風の治まった時間、ふと思い出して圓照寺さんへお参り
した。桜花の早かった春、たぶん牡丹の盛りも過ぎたのでは
と気づいてのこと。門前の花はすでに散り、境内の一隅に
白牡丹が静かに名残りをとどめていました。
本堂で礼拝をして降りると、庭木に水遣りをしていた若夫婦が
話しかけてくれました。「鐘楼側の牡丹、散りました。でも藤が
綺麗ですよ。いま一尺くらいの花房ですけれど…」
上の写真の右奥の藤棚、薄紫の花房に緑の陽射しが注ぎ、
桜や椎の若葉に包まれて、庭一面に清新の気が満ちている
この匂いが好き。ありがとうの季節です。
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