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2011年8月28日 - 2011年9月3日

2011/08/29

白き瓶

厳しい暑さもそろそろ衰えを見せ、葉月が終わり

になります。植え込みの柘榴の枝先に実が点々と

付いて、小さい球形の揺れる……秋の訪れです。

 暑さ凌ぎに本棚から取り出した数冊の中で、

読み返した『白き瓶』藤沢周平著に歌人長塚節の

切ない人生と美しい和歌の背景に感動新たでした。

 「白埴の瓶こそよけれ霧なから

              朝はつめたき水くみにけり

師の正岡子規に「見たものをお詠み。想像はいかん」

と諭された節は生涯これを尊んで歌作を続けました。

 「白銀の鍼打つごとききりぎりす

              幾夜はへなば涼しかるらむ

 「嗽ひしてすなはちみれば朝顔の

              藍また殖えて涼しかりけり

 私の、心に残る節さんの歌から三首を掲げました。

なお、藤沢周平さんの数多の作品のなかでも、これ

こそ、稀有の歌人の短くも静謐な生涯を描ききった

鎮魂の作として後世に残ること確かと思います。

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