蘭子 最盛
私がリハビリを受けに通うクリニックのT先生は花育ての名人です。
花木ばかりでなくて、休日に釣り堀で釣った金魚を診療室の水槽で
飼育し、さまざまな姿の金魚たちは酸素装置と良い水と藻の中で
決まって長生きします(かく言う患者も長生きですがね)。
枯れかけた胡蝶蘭を助けたのはもう何年も前で、毎年美しく咲く
のを愛でて、蘭子と名づけています。ことし、鉢花たちも天候異常
のあふりを受けて咲き出しは遅れ気味でしたが、診療室の蘭子は
3月花芽をつけて、4月始め頃から一輪ずつ開き、いまや最盛期を
迎えました。写真上左の鉢が蘭子、枝分かれして20輪咲い
ています。去年株分けした鉢(右)は幼いながらよく花をつけました。
ベランダへ出したり、温度管理したり、苔を施したり、診療の合間の
T先生がまめに世話をすればこそ、蘭子は長い間咲き、恩返しする
のでしょう。そして老若男女、患者人間を愉しませてくれるのです。
写真は鉢を移動した蘭子。T先生は娘の見合い写真を撮る時の
ようにアングルを決めたりしてくれます。
さて、わが裏庭の片隅では鈴蘭が咲き始めています。紫ツユクサ、
花菖蒲、紫陽花…など、水無月へ向かう草花に、季節を忘れぬ
自然の力を感じさせられます。
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コメント
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zuccaさん、蘭子の鉢、古びてきました。先生は
休診日も多くて、あまり世話してやれないよ、と
いうのですが、診療器具ばかりのこんな環境を
蘭子は気に入っているみたいです。
都会のビルの一隅を和やかなムードにしています。
投稿: nekozizou | 2010/05/11 09:33
こんばんは。
蘭子さん、綺麗♪
今年も 蘭子さんを、そして株分けされたお嬢さんの晴れ姿も見せていただけましたね。
近くに花の名人がいらっしゃる というのもステキな事ですね。
美しいお花を見せていただけて。
投稿: zucca | 2010/05/10 23:46