おみこし
わが町の秋祭り。鎧神社大祭年で各町にお旅所
が設けられました。それぞれ御神体を迎え祭り、神輿を
安置して、晴れの日の渡御を待ちます。
創建千百年の伝承を持つ「お鎧様」の祭りは氏子衆
の尊崇で現代に受け継がれて、毎年九月十五、十六日
に行われて来ましたが、ことしは十二、十三、十四日に
なりました。近くの秋祭りに重ならぬための配慮でしょう。
大神輿、子供神輿
表通り、幹線道路に面したお旅所には大中小三基の
神輿が置かれ、人々の瞠目を集めていました。
同じデザイン、精緻な装飾、時代色の醸す崇高さ…。
お世話役さんにこの神輿の由来を訊きました。
「年代物になったねぇ。昭和三十年に揃えたんだよ。
当時、浦安にいた名人が丹精込めての神輿だから
一部の隙もなくおんなじに出来ている。一昨年、祭り
を見に来た息子さんがとても亡き親父のようには
造れないよってね、しんみり話していた」
根気の要る、入念な仕事師の面影を追いながら
半世紀経った祭りを思い、技の伝承の難しさを
想ったひとときでした。
(12日、子供神輿の渡御はあいにくの雨が小降り
となり、13日、大人神輿の渡御は秋晴れでした)
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