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2006年7月2日 - 2006年7月8日

2006/07/06

さらば、チイコよ!

そのとき、私はモーニングの珈琲のグラニュー糖がなくなっていた
ことを思い出し、通りの向こうの店まで買いに行くところでした。
薄暮の梅雨空の西から東へ、削ぎ採ったように雲が切れ、奇跡の
ような青空が浮んでいました。ガレージ前の電線に黒くスリムな
音符が二つ、やっぱりチイコとツユキでした。Smidori_004_7

「おやッ? どうしたの?」
後ろからけたたましい音を撒き散らしてバイクが走り過ぎ、静寂
に戻ったときです。「チィ、チィ」と二声鳴いてツユキは飛び、
つづいてチイコも飛び立ちました。2羽は見上げている私の真上
を全速で旋回して、そのまま、夕空高く消えて行きました。
 巣は何事もないように静まっていましたが、中はカラであること
がわかりました。ちいさな羽毛が侘しく揺れているだけ・・・。
 ツユキよりやや太めで、顎から胸にかけてオレンジ色のチイコ。
チイコよりひと回りスリムで純白の胸毛をしたツユキ。
いま、ふたりは巣を捨て、遠くへ旅立ったことを知りました。
熱いものがこみあげ、頬を伝いました。
 二度目も子育てができなかったのはなぜなのか。多分、それは
誤った考えから自分の業務に忠実たらんとした人のせいだろうと
確信できる材料があるのです。でも、それを責めることはできない。
 哀しく、美しい、物語はこれでお終まい。けれども、ふたつき
余り、チイコとツユキの滞在は私に大きな感動を与えてくれました。
人間も及ばぬ“深い愛”のあることを教えてくれました。
 さらば、チイコよ、ツユキよ、さらば!

2006/07/03

ヒナまだかいな

Smidori_003_10
チイコとツユキ。毎日のように巣を見守るうちに親しみはしだいに
愛しさになりました。“愛さずには居られない”感情です。昼間と夜
用事や買い物ついでから、用なしでもチイコいるかしら・・と気に
なって通りへ出る自分をわれながら可笑しく思います。
 目立たぬようにそっと覗いて、巣の中にチイコの頭が見えると、
安心して引き返します。(チイコ、ガンバレ!)と言って。
 車の陰から見上げるだけなので残念ながら巣の中は見えません。
すでに半月経つのですが、まだヒナは生まれて来ません。不安と
期待こもごも気持ちを掻き乱します。今日は昼前、スーパーの
帰りに足を延ばしました。(おや、いない!)ガレージ入り口に
立ち止まったとき、虚空からシュッと巣に戻ったチイコが巣には
入らずに前の電線に止まりました。と、シュッ! 風より早く
ツユキが降りて並んで止まったのです。羽繕いして、ぴたりと
寄り添い、嘴で互いを労わっています。「食事したかい?」「ええ」
「あと一息だよ、元気出せ」「あんたも餌虫採り、よろしくね」
なんだかそんなことを話しているみたいでした。Smidori_006_9Smidori_007_9


 チイコが落ち着いているように見えるのはどうしてでしょう。
ツバメ語を知らないわたしは質問もできずにそっとそっと、その場
を離れました(今夜また来て見よう)と呟いて・・・。
  写真上・最初の石榴の実 下・植え込みの梔子

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