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2006/02/06

正彦さん痛快話

正月は風邪で寝込みました。眠りから覚めると本を読みました。
仰向けで、活字を追うなんて横着ですが、気持ちの薬は良く
利いて、好きな作家の小説を飽きることなく読み返したり・・・。
 そんな中の1冊が藤原正彦著『国家の品格』です。新書版の
この本が驚異的ベストセラーと聞き、えぇ~、数学者のエッセイ
がそんなに読まれるの? と思ったものです。でも、これが結構
面白かったのです。歯切れ良い言葉、分かり易い比喩、速い
テンポの展開・・・するする読めてしまいます。
第2章 「論理」だけでは世界が破綻する
第3章 自由、平等、民主主義を疑う
第4章 「情緒」と「形」の国、日本
第5章 「武士道精神」の復活を
 
・・・と第7章まで続きますが、そもそも講演記録が元なのです。
ところどころ、ユーモア混ぜたり、細君の反論を披露しながらの
語りは良質の講談を聞く感じで、面白く読み終わります。
「情緒」とか「形」を重んじよ、というのは自然に対する繊細な感受性
を大切にせよ、との前提で、日本人の特質ともいえる無常観、惻隠
の情、もののあわれ、を説き進め、四季の移ろいを感じる心を持つ
ことは欧米人にはない感受性だと断じます。smidori_006

 岡潔先生は数学上の発見に関して西洋人はインスピレーション型、
日本人は情緒型といわれ、その情緒とは? と聞かれたときに、
「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心」と答えられたそうです。
 このエピソードに感動したあまり、詳しく紹介したくなった私です。
 正彦先生いうところの「四つの愛」の基本としての情緒については
どうか、本書でゆるりとお読みください。そして、総題の「国家の品格」
を取り戻すためにはまず我々いかになすべきか、を教えてもらうこと
にしませんか。(1月5日読了)

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コメント

うれしいです、ぜひshima様の読後の感想を
お寄せください。楽しみにしています。

nekozizouさん
なんと、今日、本屋へいって本を漁った末、”国家の品格”を買って来たのです!!
読むのが楽しくなって来ました。

zuccaさん、いろんな書評も出ていますけど、
「お金で買えないもの」が情緒(感受性)
だなんて断じる正彦氏が好きになりました。
 ”古池や蛙飛び込む水の音” の句に静寂を感
取る私たちですが、外国人は古い池の中に蛙
がドバドバッと集団で飛び込む光景を想像する
らしい・・・なんて、ホントかしら。

本のタイトルからして惹かれますね~。nekozizouさんの読後感をよんで、余計に読んでみたくなりました。
豪州に住む姪が言ってましたが、紅葉をめでる習慣は無いそうです。また、せみの鳴き声も「うるさい」だけしか受け取られてないようです。

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