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2005年4月24日 - 2005年4月30日

2005/04/26

八重桜は残った

土地に一寸のゆとりもない都会だから、またまた再開発の波に押されて、

住宅地の風景が変貌していく。いつも通る坂の上の塀に沿って桜の古木

が数本あり、長い間ソメイヨシノの盛りを楽しませてくれた。そこは、奥まった

広大な敷地の中に会館があって、人々の出入りが繁多であったが、大規模

の建替え工事が始まり、あっと思う間に、すべての樹木は切り倒された。

s-doudan

「もう、開花を喜ぶこともできなくなったわね」そういってこの春は悲しかった。

 20日過ぎの夕方、坂の上を曲がると、頭上にももいろの笠が広がっている。

塀の隅にまるで忘れ物のように残った1本の八重桜が満開を迎えていたのだ。

「あれっ! おまえだけたすかったの?」嬉しかった、なんとも嬉しかった。

 高さ4~5mほどの、ひょろっとした木の枝に、手毬大の八重の花の塊りは

ほのかに香り、消え去った樹木の精霊を宿したごとく咲き誇っていた。

 この春の歩みはことさら速く感じられる。紫木蓮、ヤマブキ、カラタチそして

ドウダン、コデマリなどの短い花期を惜しむうちにサツキやハナミズキが地味

な街角を春色に演出してくれた。

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