銀モクセイ薫る
秋晴れの心地よさはそれだけでもハッピーな気分になる。午前中に用事をすませようと
本通りへ自転車を漕いでいたら、後ろから名を呼ばれた。聞き覚えのある女性の柔らかい声。
えぇ~? 振り向くと恵さんだ。「お久し振りです。いま車で来たところ。
お姿見つけてあわてて止めたのよ」「理ちやんは? 」「一緒です。眠ってます」
「ちょっとでも会わなきゃ・・・」路肩に寄せて停車している車から、夫君の岳さんが
降りて来てまことに奇遇、奇遇! 急いで中へ入り、理ちゃんに初対面をした。
ことし6月生まれ。生後4ヶ月半の天使はベビーシートですやすや眠っていた。
「起こしちゃダメ、起こさないで・・・」ふわふわしたシルクの頬に触って、抱きしめたい
衝動を抑えて、走り去る車を見送った。路上3分間の大きな嬉しい出会いであった。
玄関脇のギンモクセイも嬉しさいっぱいというように咲き、出入りの人の全身を
つよい優しい香で包み込んでくれる。(どうか良い天気が続きますように)
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コメント
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こんばんは。
コメントを読んでお邪魔しました。
いつもと同じですけれど・・・。(・・?
コメントに書き込みにくいようでしたら、メールいただければと思います。私で役に立つかどうか分かりませんが、気になります。
投稿: zucca | 2005/10/25 19:40
zuccaさん。ギンモクセイ、初めてですって?
載せてみてよかった。モクセイはこんなにいい
香りを漂わせるのに、蜘蛛が巣をかける程度で、あまり虫や蝶は寄り付かないみたいです。
ひと雨来るとこぼれるように散ってしまうの。
でも、この1週間あまり、「いい子ね!よく咲いた、よく咲いた」って話しかけてやります。
名を知らない住人には古い木と花をPR。仰がなければ目に入らないせいでしょう。
投稿: nekozizou | 2005/10/24 13:35
こんばんは。
きょうは素敵な出会いがあったのですね。読んでいて私まで幸せな気分になりました。
銀木犀は ホントに白い色をしているんですね、まだ一度も見たことがありません。薄黄木犀は近い将来レッドデータブックに載るかもしれないとオンライン図鑑に出てましたね。
投稿: zucca | 2005/10/23 21:29