カラタチの実
このごろ枳殻(カラタチ)の生垣を見かけなくなりました。
あのトゲトゲのせいかも知れません。古い植え込みに
1本だけのカラタチが、この春、たくさん花をつけたので
みんな揃って実になるのを待ちました。それなのに
何度かの強風に揺すぶられて、あまり元気に見えません
でした。それでもどうやら三つ四つと色づき始めて、
見上げる眼にまるい黄金色の光を点じてくれます。
カラタチはカラタチバナの略とありますが、
アゲハの幼虫が好んで食べる柑橘類です。
わたしは北原白秋の「からたち」の詩が好きで、暗誦して
いたのに、いまでは詩句の忘れが多くなりました。
からたちの花が咲いたよ
白い白い 花がさいたよ
からたちの棘は痛いよ
細い細い 針の棘だよ
からたちの側で泣いたよ
みんなみんなやさしかったよ
からたちは秋に実るよ
丸い丸い金の珠だよ
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「都会の四季」カテゴリの記事
コメント
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なをさんは博多に住んでおられたころ、柳川に
よく行かれたのね。わたしは旅しただけで、
白秋記念館へ行かないじまいです。
でも、思いがけなく詩を懐かしんでもらえて
ほんとうにうれしい! ソプラノの友がいて、
美しいメロディーで歌ってくれました。それで
いまでも時々くちずさむのよ、音痴流でね。
投稿: nekozizou | 2005/09/25 10:44
北原白秋、懐かしいなぁ…
以前、博多に8年棲んでいました。
その頃、何となく心がギスギスしてくると、
必ずと言っていい位、柳川という地に行きました。
そこで、川を舟で下るのですが、4キロの長さを1時間かけて、
ゆっくりゆっくり進むのです。
その柳川に「北原白秋記念館」がありまして、
毎回訪れては、絵本や詩に触れていました。
大好きな柳川と大好きな北原白秋さん。
想い出させて下さってありがとうございます♪
投稿: なを | 2005/09/24 20:08
こんばんは~。
長編本を読んでいると、意識がだんだん本から逸れて、読書長続きしません。その点、詩の本はどこでやめても大丈夫なので私向きかもしれませんが、最近本を読まなくなりました。nekozizouさんのブログを読んでいると、私ももっと本を読まなくては・・・と思います。
カラタチとカラタチバナ 私の頭の中でこんがらがっていたので、調べてみましたら全くの別物でした。
同じものかと思っておりました、お恥ずかしい次第ですね。
参考までに宮城大学のオンライン植物図鑑、ご覧になってみてください。
カラタチバナ(枳殻花)
http://plantdb.ipc.miyakyo-u.ac.jp/php/view.php?plant_id=855&data_id=
カラタチ(枳殻)
http://plantdb.ipc.miyakyo-u.ac.jp/php/view.php?plant_id=8429&data_id=
投稿: zucca | 2005/09/23 23:25