« 風の音にぞ その2 | トップページ | 台風北上 »

2005/09/03

あ、転んじゃった!

 外は残暑・・・ですが花屋さんの店内はもう秋一色。せめて
わが部屋にもと、リンドウ数本求めての帰り道のことでした。
 自転車のハンドルの向こうに、両手にレジ袋さげた男性が
歩いて来るのが見え、あ、と思った瞬間、前のめりに転んで
しまったのです。道の真ん中に投げ出された西瓜とトウモロコシ
もう一方の袋からは干物らしいパック。(危ない! )形ばかりの
白線内でブレーキをかけて走り寄りました。
「大丈夫ですか? 怪我はありませんか?」サンダルを遠くへ
飛ばして伏せたまま、頷くばかりでした。と、そのとき、自転車
に幼児を乗せた女性が通りかかったのです。
「お願いします、手伝ってくださいな」その場の様子に驚いて
自転車を寄せると若いママさんはすぐに助けに来てくれました。
 伏せているお年寄りの肩と腰を支えてふたりでやっと上体を
起こし、柵の脇の石段に腰掛けてもらったのでした。
「どこか痛みますか」「いや、どこも何ともない」「手は動かせますか」
「大丈夫、大丈夫」そんな声を聞いて、サンダルを拾い、西瓜ほかの
食品を拾い集めて収納し、やれやれと思わず
坊やのママさんと顔
見合わせましたよ。「この近くだそうですから心配しないで。助けて
いただいてありがとう!」と私。「なにか飲み物あげましょうか」と
いってくださるのが聞こえてか「いやいや、飲み物ならある、ここに」
とつぶやいて彼はポリ袋に手を入れ、お酒の一口パックを取り出し
ました。「一日に2個ね、これが薬代わりよ!」ですって・・・。
 ほっとした笑顔でママが自転車に戻り、坊やは安心して叫びました。
「転んじゃったおじいちゃん、バイバイ!」
                    smidori_001


                    

« 風の音にぞ その2 | トップページ | 台風北上 »

都会の四季」カテゴリの記事

コメント

nekozizouさん
多分このような事は何処でも通常起こる事ですね。
でも、流石にnekozizouさん、優しさが現れています。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あ、転んじゃった!:

« 風の音にぞ その2 | トップページ | 台風北上 »