胡蝶蘭

25日の朝でした。クリニックの理学診療室に

入ると、窓辺から光を吸い込んだ真っ白い花

が目に飛び込んできました。胡蝶蘭ですsign01

Smidori_2 ことしは見られるかしらと思って

いた蘭子です。遅くなってから

花芽をつけて、ゆっくりゆっくり、

弓状になったのでした。どうかねぇ

と言いながら、養い親の先生は細い

管で支え、日光浴させ、室温調整に気配りしていたのです。

「蘭子ちゃんが咲くの、年に一度だけ。10も12も花を

咲かせて、なが~く楽しませてくれますからね」居合わせた

N夫人も見守りファンの一人です。

 学名ファレノプシス。非耐寒性多年草とあります。だから

花が終わったあとの管理が大切なんでしょう。

最近では、紅、紫、ピンクなどいろんな色の胡蝶蘭が

出て高級贈答花の代表みたいですが、ここにいるのは

人同様の友だち。たくさんの患者から愛されているのです。

 「待たせてごめんね」というように、蘭子は副枝をつけて

います。全部咲いたら、再度撮ることにしましょう。        Smidori_3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

湖北の観音様

川さんはお会いするたび、同じ話題になるとそれからそれへと

お話が尽きない舞踊家です。いつもの喫茶店のカウンターで

北近江の観音の里の番組が話題になりました。

毎年、京都へ旅されていることは知っていましたが、長浜に

寄られるとは初耳で、高月町の渡岸寺(向源寺)の十一面観音様 

に参詣されて、西野薬師観音堂(充満寺)や赤後寺の観音様の

お話もじかに聞くことができました。

「これだけはと大切にしている写真をご覧くださいね」と言われて

渡岸寺の観音様の写真(参詣時に買われたもの)と、大冊の

立派な本が届きました。

古書店で手に入れられてという写真集『湖国の十一面観音』

石元泰博氏撮影、’82年岩波書店刊行の豪華版です。

居ずまい正して観賞せずにはいられませんでした。湖東・湖南

湖西・湖北の風景と観音様sign03

石元さんの「あとがき」を引用し、私の尽きぬ尊崇と憧れの想いの

起因をそのまま、伝えることにいたします。

 「近江では今も観音様が人々と共に生きておられる。町のお寺で

草深い山里の御堂で信仰深い人の手に守られ、厨子の扉の向う

にいらっしゃるというだけで、それは人の心を和ませる。だから

本当は誰も写真など撮ってもらいたくないのかもしれない……」(略)

しかし「無住の御堂を守る人達の都合に合せて、走りまわるうち、

いつの間にか撮影前に、自然に手を合わせるようになっていた。

どうか上手く撮れますように、観音様におすがりしていたのである。」

Photo_3 Smidori

渡岸寺の観音様(左)充満寺の観音様(右)

ともに川さん所持の写真からコピーしたもの

です。鮮明でなくて残念ですが、お姿を偲ぶ

よすがにしていただきたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

湖北への想い

想っていると夢叶う……と言われます。私の場合、それはどんなこと?

それは、近江長浜、高月への旅です。

6月11日のHNK「生活ほっとモーニング」の北近江 琵琶湖畔の旅

を観ました。伊吹山のお花畑、長浜の鮎などに続いて観音の里・高月町

へ。赤後寺は村人の守る小さい御寺で、参詣者の安達祐美さんがボックス

の中の携帯電話を押すと、しばらくして鍵を持ったお当番さんがやってきて

おもむろに御堂の扉を開けて御仏を拝観させてくださるのでした。

 ご本尊の聖観音立像、千手観音立像の尊像は二体とも肘から先がなく、

いたわしいお姿ながら、平安初期に造られたままの慈愛のかんばせを

湛えて美しい。御手は戦国時代、姉川やしずヶ岳の合戦では川底に沈めて

お守りしたため流失し、国の重要文化財に指定されるまでは秘仏とされて

いたのだそうです。

 西野薬師観音堂(充満寺)の十一面観音立像、薬師如来立像もやはり

同じ時代に造られたもので、村人に大切に守られてここにお立ちになって

います。

 私は白洲正子さんの『かくれ里』を読んで、北近江に点在する御寺と

村人たちに守られていまの世に残る仏像について悲願に似た憧れを

持っていました。テレビ番組で、白洲さんの旅された40年前と少しも

変わらずいます御仏たちにひと目、お会いしたいという気持ちの高まり

を抑えらません。そして、この話の続きは次回へどうぞ……。

NHK「生活ほっとモーニング」のHPで番組が観られます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

植え込みの花 六月

Smidori 梅雨まじかの植え込みに

小蝶が群れ跳んでいます。

いつの間にか未央柳の花

が咲き出して、金糸のような

蕊に誘われて蝶たちが来る

のでしょう。この花の細い茎がたわわで、風に揺らめく

のを眺めていると気持ちがほぐされます。

白く固まっていた紫陽花の蕾が開きました。時期が来たよ

と言わんばかりに植え込みを彩ります。額紫陽花はやや

Smidori_2遅れて咲き出します。

駐車場に沿っている柘榴の

濃い緑の葉の先にポツポツ

と朱色が……。ことしまた

たくさん実をつけることでしょSmidori_3 う。

古木の貫録たっぷりに枝を広げて

秋深まるまでポツポツ咲き続ける

漏斗型の花を愛しまずにはいられ

ません。    Smidori_4    

植え込みの灌木の中でも地味

で目立たない南天ですが、花どきだけは米粒集合隊

のような花を房々揺らして賑やかです。

 そして、私の待ち兼ねていた泰山木の花sign01

北アメリカ原産・マグノリアの花です。これは

隣りのスタジオの大木で、目印の役目を果たし

ています。2階に届く高さなので花には手が 

届きませんが、ひとつ二つ、と見上げては

「咲いたわね」とほのぼの気分で呟きます。

Smidori_6

(註)椿の葉の上から覗いている泰山木の花。

葉は石楠花の葉に似て葉裏は薄褐色です)

| | コメント (5) | トラックバック (0)

平原綾香さん

 スタジオパークに出演の平原綾香さんの歌  Photo_2

「新世界」を聴きましたsign03

なんともいえない感動に包まれて全身が耳に……

独特の声質と素晴らしい感性に惹きつけられて以来

Photo_5香さんファンです。昨秋のテレビ番組のドラマ

「風のガーデン」でも、容姿と歌の魅力がたっぷり発揮

されて素敵でした。教会で「ノクターン」を唱う場面は  Photo_3   

長い物語を締めくくる絶唱で思わず涙、涙……でした。

 彼女は四歳の時に『となりのトトロ』を観ています。

宮崎アニメの名曲を創出した久石譲氏は憧れの人、

初共演でのエピソードを語る口調と表情は可愛らしくて

”天使のハート”を持っていると感じました。

 主題に歌詞をつけて歌うクラシック盤CDが待ち

望まれます。もちろん「新世界」も入るのでしょうね。

美しい歌声に魅了される人々とともに拍手を贈りますsign03

(「風のガーデン」の主題の花はoNLINE植物アルバムから)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムサシアブミ

過日、薬湯に入ろうと銭湯へ行きました。フロントの

出窓に見慣れない鉢花がありました。華やいだ蘭や

クレマチスの鉢に混ざってなんだか忍者みたいmobaq

「これ、花なの? それとも葉だけ?」フロントの空き

をみて訊ねました。「ムサシアブミっていう花なのよ」

Kさんのご機嫌は今ひとつ…でしたが話してくれました。

Smidori 「子ども時代に裏山に遊びに行って

よく見つけたものよ。これって気味悪い

格好でしょ、だから覚えているの」

珍しい野草だからと持ってきてくれた

そうです。「へ~ぇ、見るの初めてだわ」

ムサシアブミ、乗馬の鐙に似ているところからこの名

があるが、武蔵の国の鐙が優秀だったことからムサシと

名付けられたので、関東以西、四国、九州の山地でも

見られる。秋、実はイチゴのように赤くなる。根塊は漢方

薬にも使われるが、有毒なので食べないこと。

(オンライン植物図鑑から)。

Kさんの記憶のなんだか気味わるい花、という言葉に

納得できました。でもね、握り拳のような愛嬌だって

感じませんか??

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

善光寺さん

ことし七年に一度の御開帳で、善光寺は全国からの

善男善女の参詣で大賑わいです。日頃の不信心を顧みず

私も善女の仲間入りにと、日帰りの旅に出ました。

長野新幹線で長野駅に快適に着きました。しかし、それから

は快適には運ばず、牛歩なみの行列に加わってのお参り。

仁王門、山門と進んで、本堂前の回向柱に触れるまで

1時間以上かかりましたよ。

Photo_3 Photo_4

   

仁王門(左)は「定額山」の扁額。山門(右)には

「善光寺」の扁額、3文字の中に鳩が5羽隠され

ており、鳩字の額と呼ばれています。本堂(左下)

の前の回向柱に御本尊の手から五色の糸を経て

Photo_5 白い「善の綱」が結ばれています。

Photo_7 境内の和庭では

杜若、牡丹、躑躅

など散策しながら

優雅な花を眺めることができました。

Smidoriimg_0859

お札所にて御開帳記念「回向柱御守」を戴き

山門を出てすぐ右の大勧進へ。厄除不動尊は

善光寺不動として多くの参詣者を集めています。

Photo_8 Photo_10  

左写真は大勧進前庭の池より善光寺山門を望む。

右は大勧進の池で甲羅干ししている亀(クリックしてね)

仁王門を出て大勧進と並び称される大本願へ。

この境内に芭蕉さんの句碑があります。立派な

句碑の前で、古き良き御寺の時代を偲びました。Smidoriimg_0866

月影や四門四宗も只一つ

宗派に属さずすべての人の往生極楽

を結縁の…善光寺を讃えた句です。

 門前町を歩いて、名物蕎麦で遅い昼餉を楽しんだ

ことは言うまでもありませんね。おいしい蕎麦でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ことしの牡丹

季節は早回しになって、花はすべて一週間も早く

咲いています。あ、去年もそうだった、急いで…と

近くの圓照寺さんへ。

 牡丹散ってうちかさなりぬ二三片  蕪村さんの

句の余情になる前の牡丹に間に合いましたnote

Smidori_2 Smidori_3                

Smidori_4 

圓照寺は真言宗豊山派、本山は奈良県・長谷寺です。

豊島第八番、札所として古くからの伝承を護持しています。

門前の植え込みを牡丹苑にしたのは数年前ですが、

境内の周り、本殿脇のを合わせて、牡丹寺の風格が

しだいに整って来ました。

 白、薄紅、暗紅,黄色ととりどり咲く中で、豊麗な気品

に満ちているのは白牡丹だと思います。

 咲ききった大輪のシベの美しさを撮ろうと手を伸ばし

陽射しを吸うかのような一輪を試みましたが……。

Smidori_7 Smidori_8               Smidori_10   

 花にひと雨欲しいところですが、ここ1週間は晴天続き

との予報。すこやかに咲いていてね、と祈りましたよ。

           

| | コメント (2) | トラックバック (0)

白き花 いとし

古びた建物(集合住宅)を取り囲んでいる植え込みは

四季折々の植物が根を張っており、やすらぎを

与えてくれます。表側の植え込みは柘榴の若緑が

萌え、古株のコデマリがゆさりと風に揺れています。

裏庭の長い植え込みの隅を在所にしてスズランの

小さな白い花が咲き初めました。

Smidori Smidori_2                 

            Smidori_3     Smidori_4            

鈴蘭=小さい可憐なこの花を待っていました。

5本の八重桜が盛りを過ぎて散り始めると、

緑いっぱい広げた葉影から、細い花茎が

顔を出すのがいとおしい感じです。

数年前はほんの二株三株だったのに、

ぐんぐん根を伸ばして主顔をしています。

朽ち葉の積もる黒い土が気に入り、逞しく

増殖したのでしょうか。

 雨の後、とっておきの群落の上にかぶさって

いる枯れ枝などを払ってやり、少しでも長く

咲いていてね、と囁くのです。

「白い花が好き」とは新田次郎先生から最初

にお聞きした言葉でした。若気の至りでそれを

聞き流した私でした。ようやくいま、こころから

「白い花が好きsign01」と言えるようになりました。

Smidoriimg_0827        (路地の家の庭で)   Smidoriimg_0828      

| | コメント (0) | トラックバック (0)

御苑 八重桜

春はうらら…を通り越したほどの陽気です。

昨年の寒さに懲りて、12日にお花見と

予定したのは賢明策になりました。

11時、新宿門集合。その頃から空も晴れて

さわやかな花見日和となりました。

Smidori Smidori_2                                 

ヒマラヤ杉の立つ芝生のいつもの場所で、

お弁当、お茶、持ち寄りのお菓子を広げて

早めのお昼。笑顔も笑い声もいっぱいの

一座は盛り上がりました。

染井吉野の散り敷く花びらを小さな掌に

掬って遊ぶ子どもたち、肩ぐるまに乗せて

花を見せるお父さん、家族連れの和やかな

風景があちらこちらに……。

広さ約18万坪(58.3ha)の御苑に65種

1300本の桜が咲きます。八重はまだかな

との予想はまる外れで、まさに見頃でした。

散策はいつものコース、中の池から一巡し、

日本庭園の八重紅枝垂れまで。

 今日は特色ある2種の花を載せることに

いたしましょう。

  ウコン(イギリス式庭園)    ギョイコウ(中の池近く)        Smidori_3

Smidori_4

| | コメント (2) | トラックバック (0)

«石楠花