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植え込みの春

遅れ気味だったこの春、いま、わが町は一気に春たけなわです。

裏庭の植え込みの4本の八重桜が満開となり、樹齢40年の貫録

を誇っているかのようです。これと建物の間の芝生はタンポポや

スミレ、ハナニラの競演。芝刈りまでの短い命の花たちです。

  駐車場の入り口と敷地を分ける植え込みには満天星が二株、

秋は紅葉を楽しませてくれますが、小さな鈴を連ねて咲く花もまた

可愛いと、散歩の足を留めさせています。

 環境の変化激しい都心で三十年来変わらぬ植え込みの姿を愛おし

む住人たちが、四季の手入れを手伝い、花木を見守っています。

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八重桜はあるがままに枝々を広げて、夕闇などには異様なシルエットに

見えることがあります。齢古い樹木の精のように…。

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小山のように大きい満天星の、ごく一部分の花です。











 

2012/05/22

川崎大師 五月

21日、川崎大師さん参詣は午後になりました。京急川崎から大師線で。

海からの風が微かな潮の匂いを乗せて初夏の空を渡って来ました。

 水屋で手と口を清め、お香を献じ、妹の病気平癒を護摩木に記して

本堂で祈りました。そのとき「二箇大法要修行」の始まりを告げる鐘が

鳴り、本堂外陣いっぱいに座す信徒の最後列に加わって拝観しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 真言宗の密教の儀式お護摩は梵語でホーマ、み仏の智慧の火で煩悩

(苦の根源)を焼くという意味です。

 御本尊の宝前の護摩壇の周囲に香華をはじめ五穀、供物を供え、

導師が炉の中に護摩木を焚いて、弘法大師のご供養をする厳粛な修法

です。読経に合わせて一同も「南無大師遍照金剛」とご宝号を唱えます。

 お護摩により煩悩を焼き浄め、大厄を消除,家内安全、病気平癒など

ご利益を戴く祈願となります。(平成24年「川崎大師」より)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

年に3,4回ほどの参詣では信者とは言えません。ただ母方の宗派が

真言宗というご縁から、長年のお参りをし、真言密教に関する図書や

「空海展」、高野山詣でなどで”お護摩修行”を理解し得ていたのです。

 さて、不動堂と福徳稲荷社へ参り、つるの池でひと休み。

 昭和33年5月、再建新本堂への御本尊遷座式の砌、記念句会に

招かれた高浜虚子翁の立派な句碑を紹介いたしましょう。

 虚子翁 献句  金色の涼しき法の光かな   虚子

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2012/05/18

光琳展

17日、ふたりの友と待ち合わせて、根津美術館特別展へ。

この日は五月を通り越しての夏日、汗ばむ陽気となりました。

会期末とはいえ、入り口より館内まで長い行列です。それは

”Korin”の名声に「燕子花図」と「八橋図」の展観に惹きつけられ

てのことでしょう。

 根津美の国宝「燕子花図」六曲一双屏風とメトロポリタン美術館

所蔵の「八橋図屏風」が上下に展示され、人々は息を呑んで

百年の歳月を経て会合した光琳画に見入るのでした。

 ほかに有名な「中村内蔵助像」、「夏草図屏風」、「紫式部図」

など繊細な筆致と優美なデザインを心底より堪能できます。

 根津美初めての友を案内して、第3、第5、第6展示室を観て

ようやく庭へ。中空の日差しがもみじ若葉の色をひきしめて、

茶室を廻る敷石に木漏れ日が揺れ、さわやかな気分でした。

 特別展にちなむカキツバタはわずかに盛りを過ぎようとしている

かに見えました。この茶庭の雅趣を好ましく思っています。

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2012/05/03

白き花よ

白き花よ


皐月。うれしやsign01 と思う束の間、大雨になりました。

昨日、今日、降り続く空に気がかりに思ったのは佐渡の

朱鷺の雛たち。親鳥にしっかり守られてはいても初めて

経験する風雨です。どうかめげずに育ちますようにsign01

1日に所用で地域センターへ出かけた道々、路地の家の

花菖蒲、ギボシの白い花びらが目に沁みました。

「白い花が好きだ」と話されたふたりの作家を思い出します。

Nさんは山岳を、Mさんは男女の機微を描いて秀逸でした。

 あれッ、話の筋が逸れてしまいました。急いで現在に…。

昨秋、植え込みの木を剪定したついでに新入りの花木も

枝切りしてもらいましたが、そのためか蕾が遅れていた

コデマリがやっと咲きました。枝はまだ短くてふんわりと

垂れ下がるまでになっていないのが可愛いところ。

 ハナミズキも白い小花をたくさんつけて硬い街中の表情を

和らげてくれます。五月♪♪ 白き花たちで開幕です。

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2012/04/16

雨の花見

14日は雨。グループでの花見の予定を変えないことに決定、

新宿御苑に集まりました。どんどん降りになったり、小雨になったり。

防寒の装いでの参加でした。

「いい思い出になりますよ、きっと、きっとね」 なんだか皆を鼓舞する

ようなSさんの声でした。レストハウスの一隅を借りてお弁当を開き、

飲み物をオーダーして小一時間、小雨を待って日本庭園へ。

 雨のなかで観た八重紅枝垂れは格別でした。憂いを含みつつ凛と

咲き誇っている姿を忘れることはできないでしょう。

記念撮影をして楽羽亭から近道を戻りました。寒くても気持ちは暖か

い珍しい花見となりました。

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Photo_4写真上・日本庭園の

八重紅枝垂れ(楽羽亭の前) 下・遅咲きのアラシヤマ










2012/04/09

桜葬メモリアル

8日、予定していた桜葬メモリアルに参加しました。

小田急線鶴川駅からバスで町田市真光寺町、いずみ

会館へ。昨年は震災のため中止され、二年ぶりの開催

でした。午後1時、エンディングセンターの井上代表の

メモリアルに寄せる詩・「無宗教の追悼」で始まりました。

次いでキリスト教の礼拝式では参加者が讃美歌を唱和、

仏教の法要では読経・散華の鐘に合わせて手にした散華

を空へ撒きました。

 その後、桜葬墓地の各墓前に献花し、追悼の祈りを捧げ

て自由に散策、午後3時からは交 会が開催されました。

 メモリアル第1回から5年、墓地と周辺の桜は成長してい

て紺碧の空に映えていました。清々しい気持ちの半日は

顔見知りの人、初めての人こもごもに語り合う”追悼の日”

となって町田の森を彩っています。

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写真はひがんざくら 右はおおかんざくら 

2012/04/05

神田川の桜

3日の暴風雨が去りました。ほんと「花に嵐の…」でした。

「いまですよ、見ごろになって綺麗sign01」毎朝、神田川沿いを

歩いているNさんの言葉につられ、上水公園まで。

雨に洗われた木々に光は満ちて花の枝々は風に大きく

揺れながら、春のメロディーを奏でていました。

 ふたり連れ、乳母車押す母、車椅子のおばあさん、

園児と先生など、行き逢うのは静かな花見人だけでした。

Smidori Smidori_2 Smidori_3

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川幅は狭く、両岸の遊歩道に面してマンションなどの高い

建物が林立している都市環境の真ん中に、四季折々の

自然の息吹を感じさせてくれる神田川。散歩の締めくくり

には、そっとそっと有難うsign03 と囁くのです、川面に……。

2012/03/27

春愁

ようやく春めいて、やれうれしや…の心地は忽ちの内に

哀しみに変わってしまう、それを幾たびも経験したため

春愁の二文字にはことのほかの思いがあります。

 親しみ、愛しんだ高齢の友が旅立ちました。御霊安かれ

と祈り、嘆きを胸中に収めるばかりです。

 それとは別に、ここ2年、わたしをサポートしてくれた若い

女性が職を離れ、新しい仕事に就くと打ち明けてくれました。

「新しい門出、おめでとうcherryblossom」と言って、カランコエの花の小鉢

を餞に贈りました。心から別れを惜しんで…。

 いつもの年は2月下旬に開く沈丁花がいま咲いています 。

あたりに漂う香りさえ切なくほのかに感じられました。

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 隣りのスタジオの入口には大きな泰山木があり、その幹を

守るように馬酔木が育ち、花盛りになっています。小さな鈴を

連ねて垂れる花は私の拙い句作りにヒントを与えてくれる大切

な存在なのです(写真右)

 どちらもなんだか”春愁”めいた淡い淡いカラーです。

2012/03/23

春の鉢花

去る日、地域センターでの茶話会で、お花見会はいつが

よいかの話題でいろんな提案が出ました。

桜前線が例年より3週間も遅れている…などのことがあり、

去年の日付けでは早すぎるでしょうというのが大方の考え

でした。ひとまず4月15日の予定で決着しました。

 メンバーの手作りのケーキやお土産のお菓子、苺などで

和やかな時間は流れました。さて閉会というとき、Kさんから

「好きなのを選んで持ち帰ってよ」と、ドアの前に鉢花が……。

待ちかねている”春”の到来でした。可愛く、美しい花々sign03

ガーベラ、パンジー、ベゴニア、カランコエ、よく知っている花

知らなかった花。ひとり一鉢選ぶのに大騒ぎ。だれの出窓に

どの花が置かれることか、嬉しい春を持ち帰ったのでした。

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2012/03/13

芽ぶきのとき

長い足踏みの冬がまだ居座っています。藪椿の赤い色、

玉椿の重ね着花びらに気持ちを注ぎながらそれにしても

沈丁花の蕾がこんなに遅いなんて、といぶかしく思います。

北国の雪は止まず、気温差の大きい都会は3週間遅れの

梅開花。

そんな中でも健気に咲いている和水仙のほのかな息使い

にこころ和みます。曲 がり角の家の庭、教会のエントランス、

「芽ぶきのときですよ、みんな、みんな、お日様を見てsign01

清楚な花姿はそう呼びかけているかに思えます。

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2012/02/28

マンサク

寒いかな、だけども春を探しに行ってみようと思いました。

曇天の朝、東京マラソンの朝9時過ぎ。新宿御苑はまだ

目覚めたばかりでカメラマンらしい2、3人の姿しかありま

せん。まず水仙をと慣れた路を辿りました。

 クリスマスローズはたった二株しか咲いていません。

三角状の群生地に「まだ、支度中なのよ」と言う按配で

小さな蕾を隠していました。一番咲きね、あんたはsign01

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さぁ、中の池へ。お目当ての許へ早足です。橋から望む

春の先駆け、マンサクは薄い黄金色の霞のように枝を

広げていました。「見頃を迎えましたよ」と。

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池水は曇り空を映し、光線を失っていてもなお待ちわびた

この花にこころ充たされた私、カリンの木に来るヒヨを眺め、

日本庭園を楽羽亭へ…。ここには三三五五、梅見客が訪れ

ていました。「まだ蕾ですね、これからですね」それでもまぁ、

咲き初めた紅梅にレンズを向けるのです。勿論私も…。

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あと数日経てば梅見で賑わうことでしょう。例年より3週間も

遅れているとか、木々花々はなんと几帳面に春の訪れを

知っていることかと、可愛く開いた二輪を土産話の主役にと

撮りました。帰路の熊笹の細道もご覧になってねsign03

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かくて早春の息吹に触れた散歩を無事に終え、マフラーを

巻き直して足取り軽く、賑わいの巷に入りました。おしまい。

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